株式投資(金融資産)と不動産投資(実物資産)❶
現在日本の株式市場は、新型コロナウィルスの影響を受け、大幅な乱高下を繰り返し、これがいつ落ち着くのか予測がつかない状況です。短期間で大儲けをすることもあれば、大損することもある株式投資の性質が顕著に表れています。
このような状況になると、比較的安定的な不動産投資に注目が集まります。
それでは株式投資(金融資産)と不動産投資(実物資産)には、どのような違いがあるのかこの機会に見ていきましょう。
金融資産と実物資産
株式は金融資産です。金融資産とは、株式以外に現金・生命保険・小切手・商品券・国債などの債権などの有価証券をいい、投資している会社の倒産などで価値がゼロになることもあります。
実物資産とは、土地や建物といった不動産・金などの貴金属・美術品などをいい、現物が存在しており、価値が下がってもゼロになることはほとんどないと言われていますが、災害などで実物が無くなり、ゼロになるリスクがあります。
不動産が実物資産であることのメリットとして、土地や建物を担保に金融機関から借入して投資を行えるという点です。低い金利で借りたお金を使い、手持ち資金以上の資産の運用が可能になるというのは大きな魅力です。
株式でも信用取引においては手持ち資金以上の取引が可能になりますが、かなりの知識が必要になります。
株式投資と不動産投資の換金性
株式投資と不動産投資の「換金のしやすさ」を比較します。
株式は売りたいときに売って換金できるというメリットがあります。銘柄やタイミングによる差が生じたとしても数日内に現金化することは可能です。急に多額の資金が必要になったという事態にも対処できるというのはポイントのひとつです。
株式は現金化しやすいがために、社会情勢に敏感に反応し、短期間で株価が不安定に動くというマイナス面があることも頭に入れておく必要があります。
不動産を現金化するためには、相場よりもかなり安い金額になるのを覚悟して、売却の行動を起こしたとしても、4~5日での換金は難しいでしょう。抵当権が設定されている不動産であれば、最低でも売買契約から2週間以上の時間が必要です。
不動産が現金化に時間がかかる点は、短期間で不動産相場が上下しないという、価格の安定に繋がっていると考えられます。
株式投資と不動産投資のどちらも、換金性についてはプラス・マイナスの作用があるということが分かります。
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